じんだ (新潟県上越市)

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"上越市 じんだ煮"とは

料理名"上越市 じんだ煮"
別名-
都道府県新潟県
地域上越市
発祥時期不明
概要

「じんだ」(じんだ煮)は、新潟県上越市の郷土料理。

大豆をまるごと使った汁物で、昭和の中頃までは冠婚葬祭などハレの日の料理として親しまれ、秋から冬にかけて家庭でもよく作られていましたが、現在ではわずかに寺院などで仏事の際に振舞われるのみになってしまった絶滅危惧種の伝統料理です。

一晩水につけた大豆を、鍋で豆がかくれる程度の水で、豆の青臭さが残る程度まで(煮過ぎると味が落ちます)煮ます。
豆を濃い豆乳状になるまで石臼で引き、煮汁を加えて再び火にかけ、醤油で味を整えます。
そのまま汁椀で、また、ごはんにかけていただきます。

好みによって七味、一味、ネギ、油揚げなどの薬味を入れますが、本来は上記のように醤油のみの味付けで、大豆の濃さと味わいが主役の料理です。

また、北九州小倉にも「じんだ煮」(ぬかみそ煮)という伝統料理があり、「鰯のじんだ煮」は小倉の名物として知られます。
ぬか床を入れてイワシやサバを醤油、味醂、砂糖、山椒、唐辛子などで、4~5時間炊き込んだもので、汁物ではなく煮魚料理の部類に入ります。

新潟で上杉謙信公の遺徳を偲んで毎年8月に行われる「謙信公祭」で、戦の折に家臣に振舞われた料理の中に「ぬかみそ煮」があり、
小倉藩初代藩主の小笠原忠真が松本藩の2代目藩主であったことから、小倉にこの食文化が伝わって独自の発展を遂げたことが想像できます。

東西の「じんだ」、汁物と煮魚、どちらも日本の大切な食文化として長く残していってほしいと思います。


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